米子の日照時間は短いのか
結論から述べると米子の日照時間は、季節により大きく異なりますが、皆さんが想像するほど米子の日照時間は短くないと思います。
さすがに日本の平均的な日照時間と比較すると短いのですが、夏の日照時間は東京より長く、年間の日照時間は沖縄と同程度です。
ただし、調べてみてわかったことですが、米子は冬の日照時間が極端に短いので、合計すると平均より短めになります。
また、沖縄は意外と日照時間が短く、全国平均を下回っていました。
(東京の日照時間は平均的です。)
調べた理由
山陰地方は良く日照時間が短い、暗いイメージがあると言われがちで、体感としても同じ中国地方の山陽側と比べれば雨の日も多く、日照時間は短い気がします。
しかし、山陽側は元々晴れの国と呼ばれていたり、日本の中でも日照時間が長い地域なので比べる相手が悪い気もします。
そこで、米子の日照時間は本当に短いのか気象庁のデータを用いて調べてみました。
日照時間とは
日照時間は正式には、「一日のうちで、直達日射量が120W/m2以上になる時間のこと」と定義されています。
簡単には、1日のうちで、直射日光が地表を照らした時間のことです。
日本にはアメダス気象観測所という地域の気象状況を観測している所が約1300か所あり、鳥取県内にも複数個所存在しています。
アメダス気象観測所で観測されたデータは気象庁の公式サイトから調べることができるので、今回はこのデータを用いて本当に米子は日照時間が短いのか検証していきたいと思います。
気象庁が公開しているデータ
米子のデータ
図の赤枠部分は1991年~2020年までの月ごとの日照時間です。
日照時間の全国平均は年間1,915.9時間。米子は年間1732.4時間なので短めです。

出典元:気象庁ホームページより
他の地域との比較
私の独断と偏見で比較対象を選んでしまいましたが、他の都道府県とも比較してみました。
他の都道府県と比較すると面白いことに米子の平均日照時間は、沖縄と同程度でした。
台風があるためか沖縄は意外にも日照時間が短く、全国平均を下回っています。
また、下の図からわかったことですが、米子の日照時間は、4月から10月までの7か月間において、東京などの平均的な日照時間の地域と比べても長いです。
つまり、夏の日照時間は結構長いことがわかりました。
しかし、11月から3月までの5か月間は、日照時間が極端に短くなるため、合計した通年の日照時間は短くなってしまうようです。
また、岡山の場合は、晴れの国というだけあって夏でも米子と同等かそれ以上の日照時間を誇っていました。
検証結果としては、沖縄と同程度の日照時間なので、イメージ程短くはないと思います。
ただし、岡山などの瀬戸内海気候であるとても晴れる地域と比較されてしまうので、日が当たらないイメージになってしまっているのだと思います。

出典元:気象庁ホームページより
まとめ
いかがだったでしょうか。米子の日照時間は確かに全国平均と比べれば短めでしたが、
季節によっては東京よりも長く、また合計時間でも沖縄と同程度と考えると皆さんが思っているほど日照時間は短くなかったと思います。
個人的には沖縄には晴れのイメージがあり、米子は曇りのイメージがあったため、同程度の日照時間と知れて米子の印象が変わりました。
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